大江正章さん『地域に希望あり』の勉強会と出版お祝いの会
開催報告
去る8月7日(金)16:00より、早稲田奉仕園 セミナールーム1階101室にて、 コモンズ代表 、ジャーナリストの 大江正章さん が出版された『地域に希望ありーまち・人・仕事を創る』(2015年5月、岩波新書)の勉強会と出版お祝いの会を開催しました。
猛暑の中、大学関係者、NPO/NGO、出版関係者等、地域の問題に関心のある方々19名が参加されました。
プログラムは、CSOネットワーク事務局長の 黒田かをり の司会で進行し、まず、大江正章さんから、配布資料をもとに、『地域に希望ありーまち・ひと・仕事を創る』の内容について、様々なエピソードを交えながら詳細にお話しいただきました。日本全国の地域を訪ね歩かれた経験を踏まえ、都市と農村間の交流や循環型の地域経済の重要性について、楽しげに説得力をもって語られました。
また、近年の田園回帰の動きについても、地域活性化の取り組みとからめながら、若年世代のUターン、Iターンの現状について丁寧にご説明くださいました。“生活満足度”という観点から見れば、都市部よりもむしろ地域こそが高い評価を得るだろうことは、都市住民にとっては実感をもって受け止められる議論でした。
続く質疑応答では参加者のうちの半分以上の方から質問や意見が挙がり、活発な議論が交わされました。
【ご質問・ご意見】
・地域がナショナリズムとつながる可能性もあるのでは?地域の中の外国人については?
・「自然との共生」は、世界が大切にしようとしている概念であり、もうひとつのグローバリズムとも言えるのでは?
・住民主体の組織も大切であるし、行政が方向性を作っていくという面もある。両者をつなぐ存在も大切である。
質疑応答の時間には、福島県東和地区からのお土産である朝摘みのトマトをふるまいました。
とても甘く、みずみずしく、「地域の力」を実感させられる思いでした。
会場の様子
大江正章さん