公開フォーラム 「農山村と都市の新しい結びつきを考える」 ―3.11後から見える有機農業の価値と地域の力― 開催報告

09.13


公開フォーラム

「農山村と都市の新しい結びつきを考える」

―3.11後から見える有機農業の価値と地域の力―

開催報告

 

日時:2014年9月6日(土)13:30~17:00

場所:國學院大学渋谷キャンパス 常盤松ホール

参加者:約80名

 

第1部では、星寛治氏(山形県高畠町有機農家/たかはた共生塾顧問/農民作家)より、「輝く農の時代へ~都市市民と共に~」と題する特別基調報告が行われました。星氏は、3.11後に見られる農民・学者・市民による連帯と共働、地域再生や循環型の地域創造の取り組みに言及するとともに、地域の内発的復興・発展には農業の持っている力や地域の宝を発掘し、磨きをかけていくことが必要であると強調されました。

第2部では、初めに福島県有機農業ネットワークの菅野正寿理事長から「原発事故から見えてきた農の価値と地域の力」と題し、原発事故から3年半経った福島の現状、農家と大学研究者との協働の実態調査、二本松市東和地区での取り組みについて報告が行われました。次いで國學院大学経済学部の古沢広祐教授が、「生物多様性の危機と有機農業・家族農業の可能性」~国際有機農業運動連盟(IFOAM)世界大会に向けて~と題して、生物多様性の危機的状況や有機農業運動に関する報告を行いました。

CSOピースシード代表の浜口真理子氏からは、「タネを通して食と農、地域と世界をつなぐ」~生物多様性:COP10からCOP12へ

(日本・インド・韓国)~と題して、CSOピースシード設立に至った経緯や「人々とたねの未来フォーラム」の活動、さらに今後の課題についてお話があり

ました。

コモンズの大江正章代表が進行を務めた全体討論では、新規就農者への支援の仕組み、市民・大学研究者・企業との連携で進む地域再生の取り組み、有機農業運動などについて活発な議論が行われました。

参加者からは、「多くの学びがあった」、「現場での苦悩と努力を知ることができた」「ますます意欲を持って農業に取り組みた

い」などの感想が寄せられました。

特別基調講演 星寛治氏

特別基調講演 星寛治氏

 

 

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