新しい『評価』を創り、実践するパイオニアを募集します!
【事業名】伴走評価エキスパート育成のための研修事業
【実施団体】一般財団法人CSOネットワーク
【助成】日本財団
【協力】NPO法人 日本ファンドレイジング協会、NPO法人 日本NPOセンター
▼応募フォーム▼
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdXmI2TYoFJkxn3bASHp_vqPeax3mMprKfNFRTbi6oHr0OlDw/viewform
▼応募にあたり、よくあるご質問▼
https://www.csonj.org/activity2/human-resource/expert-participants/faq
1.プログラムの趣旨・募集の背景
社会的インパクト評価や休眠預金活用の流れから、『評価』(特に、事業評価/プログラム評価)ができる人材の確保が急務となっています。本プログラムでは、評価の中級者以上を対象に、社会的課題の解決に取り組む事業や組織の成長促進を支援できるような評価の実践家である『伴走評価エキスパート』を養成します。プログラムの中で、米国から専門家を招き、事業のイノベーションを促進させる『発展的評価(Developmental Evaluation)』※という先駆的な評価のアプローチを汲み上げたインプットや、自身の現場に適用するという実践的な研修を行います。我が国のこれからの評価のあり方を共に考え、社会的価値を最大化する基盤づくりを進め、各地域・業界に展開していけるようなリーダーシップを発揮できる人材を募集します。
※発展的評価とは、社会的イノベーションなど、目的が固定されているというよりも目的自体が変化し、時間軸も予め設定されているというよりも流動的で前進的な対象を評価するための方法です。そして、そこから得ようとするのは、外部への説明責任というよりも、イノベーションや変化から学習することにあります。
2.カリキュラムの概要
この事業では、以下の(1)〜(3)のカリキュラムにより、理論と現場での実践との往復する手法での学習法を体得してもらい、『伴走評価エキスパート』を育成します。
(1)最先端の評価理論と現場で使える実践例のインプット
・『発展的評価(Developmental Evaluation)』(海外の専門家も交えた専門的学習)
・具体的な実践例から学ぶケーススタディ
・現場での引き出しを広げるシステム思考・複雑系理論等の適用のためのツールや、実践しやすくするための知見・コツを紹介
(2)研修(教室講座)と現場での実践による往復学習
・伴走先団体の伴走評価の計画・実践を通じた学習サイクルの提供
・参加者同士の実践例の共有と相互フィードバックの機会
・伴走評価の実践のまとめとして、ケース・ストーリー作成
(3)国内で広く展開するための基盤づくり
・『伴走評価』に関する教材開発(書籍執筆)やツール開発
・研修参加者をはじめとする専門家同士のネットワーキング、ピアサポート
・普及のための認知活動、業界やセクターを越えた連携・協働の仕掛け
3.開講スケジュール等
(1)開催期間
2018年8月〜2019年3月
(2)研修会の日程
①第1回定期研修会 2018年8月23日(木)〜25日(土)(8/23教室講座は『評価論基礎』で、任意参加の予定です)
②第2回定期研修会 2018年10月22日(月)〜25日(木)(10/25教室講座は海外専門家のフリーセッションで、任意参加です)
③第3回定期研修会 2019年1月30日(水)~2月1日(金)
④研修振り返り会 2019年3月8日(金)
研修時間は、10〜17時頃を予定しています(変更の可能性があることをご了承ください)。
日によっては、研修後に懇親会があるかもしれませんが、
※上記以外にも、現場での実践や振り返り、別途ミーティングが入ることがあります。
(3)研修場所
研修場所は、都内の日本財団ビルを予定しています。
■会場:日本財団ビル
・住所:東京都港区赤坂1丁目2番2号 日本財団ビル
・アクセス:東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」、東京メトロ 南北線・銀座線「溜池山王駅」、東京メトロ 丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」から徒歩5分
http://www.nippon-foundation.or.jp/who/about/access/
*都内近郊に在住の方は、宿泊はございません。会場は変更になる可能性がありますのでご了承ください。
4.アドバイザー・指南役
(1)総括アドバイザー
本プログラムの総括アドバイザーとして、実用重視評価、発展型評価の提唱者かつ第一人者であるマイケル・クィン・パットンが研修の監修をします。
マイケル・クィン・パットン
実用重視評価、発展型評価の提唱者かつ第一人者。全米評価学会会長(1988)をはじめ、評価関連の要職を歴任。事業評価の著書として以下があり、多くは米国内外で評価のテキストとしても使われている。
Qualitative Evaluation and Research Methods (4th edition, 2015). Essentials of Utilization-Focused Evaluation (2012),
Developmental Evaluation: Applying Complexity Concepts to Enhance Innovation and Use (2010),
Utilization-Focused Evaluation (2008).
このうち、Utilization-Focused Evaluation (2008)の旧版は、『実用重視の事業評価入門』(2001: 清水弘文堂、大森 弥 [監修], 山本 泰, 長尾 真文 [編集])として翻訳あり。
また、共著のGetting to Maybe: How the World Is Changed (2006) は、システム理論や複雑系理論の考え方をソーシャルイノベーションに応用することを提唱した好著として知られている。
(2)指南役
・ケイト マッケグ(Kinnect Group、The Knowledge Institute Ltdディレクター、ニュージーランド評価学会 副会長)
・源 由理子(明治大学 公共政策大学院 ガバナンス研究科 教授/明治大学プログラム評価研究所・代表)
・今田 克司(一般財団法人CSOネットワーク代表理事、日本NPOセンター常務理事)
他にも第一線で活躍する専門家を予定しています。
2017年度に、パットン氏、マッケグ氏、源氏、今田が登壇したシンポジウムは、以下の開催概要をご覧ください。
5.応募要件・お申し込み
(1)応募要件
①伴走支援または事業評価(プログラム評価)について、一定以上の知識・経験を持っていること
②実際の国内の支援先団体を持っていること (事業者の場合は自団体でも可。その場合、自分が関わっていない事業であること)
③プログラムの全日程に終日参加可能で、研修の有無に関係なく、伴走評価の実践などのために月10~15時間程度のコミットができること
※英語の能力は不問です。
(2)募集人数
16名
*書類および面接による選考を実施します
(3)募集期間
4月23日(月)〜5月18日(金)
(4)参加費
98,000円(税込)
*通常200,000円以上の研修ですが、助成により特別価格となっています
*東京より遠方の参加者には宿泊費・交通費全額補助があります
*経済的理由による参加費免除制度を用意しています。応募時に相談ください
(5)応募から通知までの流れ
①応募:WEBフォームよりお申込みください
②書類選考:書類(応募時の情報)による選考を実施します
③面談:面談による選考を実施します
▼お申込みフォーム▼
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdXmI2TYoFJkxn3bASHp_vqPeax3mMprKfNFRTbi6oHr0OlDw/viewform
※応募時にいただいた個人情報は、本プログラムのご連絡以外には一切使用致しません。当団体が責任をもって安全に蓄積・保管し、第三者に譲渡・提供することはございません。
(6)応募に当たっての伴走先団体のセルフチェックリスト
本プログラムは、伴走先団体にも協力いただき二人三脚で進める実践型のプログラムです。
伴走評価/発展的評価の質は、”団体の準備状況”に大きく依存することから、伴走評価に適した団体かどうかをご応募いただく際に確認することをおすすめいたします。以下に”団体の準備状況”を確認するための観点を示します。(面接選考の際にも、伴走先の候補団体の準備状況を確認いたします)
a) 社会的課題の解決にむけて、事業を通して持続的かつインパクトのある変化を目指しているか? |
b) 事業をとりまく状況は複雑で、団体は次に何が起こるか、何を計画したらいいいか、見通しが困難な状況か? |
c) 伴走先団体は積極的に評価に参加するための時間を確保し、評価者と関係性を構築する意思があり、またそのためのキャパシティがあるか? |
d) 評価者からの良いフィードバックも悪いフィードバックに対しても前向きにうけとめられる土壌があるか?評価者のフィードバックをもとに、現行を変えることに前向きか? |
e) 事業内外の様々な状況を把握し、振り返り、失敗も含め学びの機会をとらえ、それを得ることに重きを置いているか? |
(7)お問い合わせ先
一般財団法人CSOネットワーク(担当:千葉)
メール:eval@csonj.org
6.2017年度の研修参加者の声
2017年度研修参加者の声(アンケート結果)の一部を紹介します。
- 自分自身にとても役立った。それを通して伴走先に対しても「普段の評価」の姿勢で取り組むよりも、良い影響があったと思う。
- 評価について学ぶのと同時に、伴走支援者としての考え方や姿勢を学ぶことができ、とても視野が広がったという実感があります。なにより、研修生の皆さんや事務局の皆さんと過ごした時間、これからも続くであろう関係は、私の財産になりました。
- 評価をやらなきゃ!という感覚ではなくなった。取れないデータは取れなくてもよい、できないことは無理にやらない、あくまで本業が根幹。でも、データで気づきがあった場合に、それを逐一共有する。逐一共有したものを積み重ねていくことで、報告書にする、というスタンスがとても自然になり、無理がなくなったと思う。
- 評価の仕方が変わったというよりも、自分が手がけてきた評価を伴走評価と位置づけられることに気づけた点が大きかった。評価のあり方を狭く捉えるのではなく、柔軟に考えることが必要であると分かった。
- DEという柔軟に活用できる評価アプローチが身についた。
- 「なぜ」と「なんのために」を、自分の中で繰り返す習慣がついたことは、大きな変化だと思います。 また、伴走支援や評価の実践だけではなく、様々な場面で、DE研修でのフレーズが思い起こされ、自分のやるべきことや立ち位置を振り返るきっかけになっています。
- 複雑な状況をより丁寧にとらえるようになった。相手にあわせた柔軟なツールを使うようになった。評価をより徹底的に実用重視するようになった。
過去の研修の様子は、ブログで紹介しています。http://blog.canpan.info/csonj/
7.Q&A
よくある質問と回答は以下を参照ください。
https://www.csonj.org/activity2/human-resource/expert-participants/faq