熱塩加納村(2006年1月に喜多方市と合併)「万能塾」
昭和55年から有機農業に携わってきた小林芳正さんに、村での有機農業運動についてお話を伺いました。有機農業運動は「人づくり」「地域づくり」であり、また「福島県有機農業ネットワーク」は、地域づくりの主体たりうる組織であり、これを次につないでいく人の育成が重要であるとおっしゃっていました。地域で取り組んできた有機農業の取り組みを伝え、食の安全・安心に関する教育をすること、また「農業を通して子どもの感性を高めること」の必要性を訴えていました。
喜多方市「NPO法人まちづくり喜多方」
虻川靖弘さんに地域づくりの取り組みについてお話を伺いました。住民レベルでできる地域循環型の除染活動を広める活動に取り組む理由は、行政に任せると除染までに時間がかかるからだそうです。「一般社団法人会津自然エネルギー機構」を立ち上げ、太陽光発電の普及にも取り組んでいます。さらに、地方都市が生き残るためには、エネルギーと食の地産地消が必要であると考えており、今後は農業にも取り組んでいきたいとのことでした。
喜多方市山都町「本木・早稲谷 堰と里山を守る会」
大友治さんに会の活動や自身の経験をお聞きしました。堰を守る活動のボランティアを通して地域住民と打ち解けていった経験を話してくださり、毎年行われている堰浚いには多くのボランティアが参加しているそうです。そして「上堰だより」の発行やシンポジウムの開催などを通して、情報発信や議論の場の提供にも積極的に取り組んでいることがわかりました。