編集・発行:一般財団法人CSOネットワーク、2014年4月1日
CSOネットワークでは、昨年に引き続き、東日本大震災・原発事故に端を発した「思考の行きつく先」を冊子という形で世に出すこととなった。昨年は、福島原発事故と、約50年前に熊本県水俣市と新潟県阿賀野川流域で発生した水俣病との共通点について考えてみた。第二弾となった今回は、あらためて東北の農に注目し、そこに過去、現在、未来を結ぶ一本の線を紡ぐことを試みている。本冊子は、CSOネットワークが主管をつとめる地域の力フォーラムにおける議論を源としている。
地域の力フォーラムは、日本国内各地で取り組まれている地域主体の地域づくりに着目し、これに東日本大震災や原発事故からの復興という焦点を当てることによって、私たちの生活のあり方を世に問おうとしている。地場産業をもとにした持続可能な経済、農村と都市の住民の生産者対消費者という軸を越えた交流、企業との連携や多様なセクターが参加する地域のしくみづくりなども視野に入れて、調査研究をすすめている。参加メンバーの多くが本冊子にも執筆者として参加している。
(本冊子「はじめに」より抜粋)
目次
はじめに | 一般財団法人CSOネットワーク代表理事 今田克司 |
【特別寄稿】 輝く農の時代へ ~都市市民と共に~ |
農民作家 たかはた共生塾顧問 星寛治 |
内発的復興と地域の力 | アジア太平洋資料センター代表理事 大江正章 |
災害を乗り越えて、輝く東北の食と農 ~農の価値と地域の力~ | (特活)福島県有機農業ネットワーク理事長 菅野正寿 |
「鳴子の米プロジェクト」にみる新たな農村社会の構築へ向けた挑戦 | 国士舘大学 文学部地理学科地理・環境専攻准教授 宮地忠幸 |
未来を拓く地域の担い手 | ひぐらし農園主宰 浅見彰宏 |
「食」から取り戻したい、都市と農村の「確かな関係」 | 株式会社大地を守る会 生産部長 戎谷 徹也 |
オーガニックフェスタ ~有機農業を起点にして生産者と消費者の輪を広げる~ | 秋田県立大学教授 谷口吉光 |
企業の復興支援 ~都市と農村の新しい関係へ~ | 一般財団法人CSOネットワーク事務局長 黒田かをり |
世界の小農民が提起する食料主権と農の復権 | (特活)「環境・持続社会」研究センター(JACSES)代表理事 古沢広祐 |
インド南東部、アラク渓谷訪問記 | 福島大学経済経営学類特任准教授 林薫平 |
ブックレットの全文ダウンロードはこちらから。(PDF 4.58MB)
冊子は一部¥500+送料で販売もしております。ご希望の方は一般財団法人CSOネットワークへ
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