【2013年9月10日　ニューヨーク（米国）発】ポストMDGs開発アジェンダに対する市民の声を集めた報告書「100万人の声：私たちが望む世界」（A MILLION VOICES: THE WORLD WE WANT）が発表された。

国連と市民社会は昨年から今年にかけて、88ヵ国での国別コンサルテーション、11のテーマ別コンサルテーション、そしてオンラインプラットフォームMy Worldなどを通じて、100万人を超える市民からポストMDGs開発アジェンダへの期待や懸念を集めてきた。国際連合開発グループ（United Nations Development Group）がとりまとめを行ったこの報告書には、これら市民の声を反映したものだ。

報告書によると、市民からはアジェンダ作成を担う各国政府に対して主に次のようなメッセージが寄せられたという。

・人々には世界を変える変革者としての役割を担う強い意思がある
・MDGsに含まれる課題への取り組みが継続されることが重要。同時に、より野心的かつ緊急性の高い取り組みが強化されなくてはならない
・拡大する不平等や安全上の不安により引き起こされる貧困者、周縁化された人々への不公正に対し、人々は強い憤りを感じている
・課題は複雑で相互に関連している。持続可能な開発アジェンダ（SDGs）とポストMDGs開発アジェンダが統合され、全ての国々と人々に適用されることが求められている
・人々は、人権、平等、正義、そして安全にもとづいた開発アジェンダを求めている。また、多くの人々がよりよいガバナンスを求めている
・（現行MDGsが持つ）具体的で測定可能という目標の形式は維持されるべきだ。しかし、目標達成測定プロセスの改善が必要だ。データ革命はアカウンタビリティの担保につながる。

報告書はThe World We Wantのホームページからダウンロードできる。

▼A MILLION VOICES: THE WORLD WE WANTのダウンロードはこちら
http://www.worldwewant2015.org/file/388792/view/422422

出典：The World We Want
原題：A MILLION VOICES: THE WORLD WE WANT
URL：http://www.worldwewant2015.org/millionvoices