【2013年4月5日 ニューヨーク(米国)発】2015年の最終日まで残すところ1000日となった本日、国連は同日を期限とするミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた行動の加速化を求めている。2000年に国連加盟国によって合意されたMDGsは、そのいくつかの指標がすでに達成されているものの、達成への道のりが遠い目標や指標も残されている。
潘事務総長は、ハフィントン・ポスト(Huffington Post)に「世紀の約束 期限まであと1000日(A Thousand Days to Keep the Millennium Promise)」と題する寄稿を行った。記事の中で潘事務総長は、国際社会の取るべき行動として「戦略的かつ選択的な投入により成果を最大化すること」「15億人が住む最貧困国を最優先にすること」「約束した資金を拠出すること」「政府から草の根レベルまで、最新技術やソーシャル・メディアを総動員して行動を起こすこと」をあげて、「残された1000日を最大限に生かし、ミレニアムの約束を果たそう」と呼びかけた。
また、潘事務総長はマドリード(スペイン)において、キャンペーン「MDGsの時:行動の1000日間(MDGs Momentum: 1,000 Days of Action)」の発表を行った。この中で潘事務総長は、MDGsを「歴史上もっとも成功したグローバルな貧困削減目標」として紹介。また、国際社会に対して、持続可能な開発やポスト2015年開発アジェンダ策定の機運を維持するためのさらなる貢献を訴えた。
2013年4月5〜12日には、同キャンペーンの一環として国連によるさまざまなイベントが行われた。例えば、2015年により大きな成果を達成する機運を高めるための1000分間オンラインプログラムや、世界中のMDGsによる成果を映像でつづるデジタルフォトの発表などだ。また、FacebookやGoogle+、Twitterというソーシャルメディア上での対話イベントも開催された。
出典:International Institute for Sustainable Development (IISD)
原題:On 1,000 Days Mark, UN Calls for Accelerated Action on MDGs - Post-2015 Policy & Practice
URL:http://post2015.iisd.org/news/on-1000-days-mark-un-calls-for-accelerated-action-on-mdgs/
出典:The Huffington Post
原題:A Thousand Days to Keep the Millennium Promise
URL:http://www.huffingtonpost.com/ban-kimoon/millenium-development-goals-1000-days_b_3016991.html