持続可能な開発目標(SDGs)案に対する市民社会の反応

09.06


【2014年7月 ニューヨーク(米国)発】持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループ(Open Working Group on Sustainable Development Goals)(※)が持続可能な開発目標(SDGs)案を承認したことを受けて、メジャーグループの構成組織を含む数々の市民社会組織がこの目標案に対して反応を示している。

多くの反応の論調は、この目標案の承認を大きな前進として評価しつつも、詳細な点への懸念を指摘するものだ。

●ATD Fourth World
http://www.4thworldmovement.org/wp-content/uploads/2013/11/Response-to-Co-chairs-Final.pdf

権利の視点が不足している。すべての目標に共通して「〜へのアクセス」ではなく、「〜への権利」とされるべき。また、もっとも周縁化された人々を対象とすることをより明確に示すことが望ましい。

●Climate Action Network
http://www.climatenetwork.org/press-release/can-responds-progress-post-2015-sustainable-development-agenda

より公正で安全、よりクリーンな世界をつくるための大きな一歩だ。多くの国々が貧困の解消における気候変動対策の重要性を認識していることを評価したい。

●Safeworld
http://www.saferworld.org.uk/news-and-views/comment/140-peace-and-post-2015-the-momentum-gathers

最終的に同意される目標では、今回提案された目標16に掲げられた12個のターゲット以上に平和へのフォーカスがなされることを期待する。

●Women’s Major Group
http://www.wedo.org/wp-content/uploads/Womens-Major-Group_OWG_FINALSTATEMENT_21July.pdf

人権の欠如、不十分なリプロダクティブ・ヘルス・ライツへの取り組み、貧困と不平等を根深いものとしている国内および国家間における力と富の偏在に対する言及不足、女性の農業・漁業従事者への認識不足など、具体的な8つの警告を発したい。

出典:International Institute for Sustainable Development (IISD)
原題:Civil Society Reacts to Proposed SDGs
URL:http://post2015.iisd.org/news/civil-society-reacts-to-proposed-sdgs/

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