ポストMDGsの中心はこうあるべき 40ヵ国以上のNGOが潘基文国連事務総長に共同書簡を提出

08.30


【2013年7月25日 英国発】40ヵ国以上の市民社会組織(Civil Society Organization=CSO)とネットワーク組織は、2013年7月22日に、ポスト2015年開発アジェンダ(ポストMDGs)に関する共同書簡を潘基文国連事務総長に提出した。

この書簡はポスト2015年開発アジェンダに関するハイレベルパネルによる最終報告書「新たなグローバル・パートナーシップ:持続可能な開発を通じた貧困解消と経済の転換(A New Global Partnership: Eradicate Poverty and Transform Economies through Sustainable Development)」の発表を受けて、市民社会が考える「ポストMDGsの中心に何が据えられるべきか」を表明したものだ。

書簡の主な内容は以下の通り。原文はThe world we wantのホームページからダウンロードできる。

・一貫かつ普遍的な人権原則を基礎におき、経済権、社会権、文化権を含む人権の重要性を再確認 すること。
・持続的な開発のためには地球上の資源が有限であることをより明確に意識し、市場経済に頼った解決法だけではなく、より根本的な政治経済システムの変更を目指すこと 。
・不公正と差別に関する独立した目標を設定し、具体的な目標とターゲットのなかに、進捗のモニタリングができるような形で不公正に関する指標を盛り込むこと。
・「グローバル・パートナーシップ」に関して包括的で明確、かつ測定可能な目標を設定すること。不公正によって困難に直面している人々をすべての「パートナーシップ」に含むよう、特別な注意を払うこと。
・国際的および各国の目標達成のための、より強固で明確なアカウンタビリティーを設定すること。
・ポスト2015年開発アジェンダの設計、実施、モニタリングの各プロセスに、社会的に疎外された人びとが確実に参加するための確かな仕組みを構築すること。

▼潘基文国連事務総長に宛てたポスト2015年開発アジェンダに関する共同書簡のダウンロードはこちら(英文)
http://www.worldwewant2015.org/node/363091

出典:Oxfam International
原題:A joint call for a global Post-2015 development framework which “truly leaves no one behind”
URL:http://www.oxfam.org/en/pressroom/reactions/joint-call-global-post-2015-development-framework

出典:The World We Want
原題:Letter of CSOs to UNSG in response to HLP report
URL:http://www.worldwewant2015.org/node/362350

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