【2014年2月4日 オタワ(カナダ)発】ポストMDGsの議論においてもっとも多くの関心を集めているテーマは、環境、保健、教育の3つ。雇用と包括的な成長がこれらに続く――このような分析結果が公表された。
分析はカナダのシンクタンクThe North-South Instituteによって行われた。分析の方法は、提言が取り扱うテーマを16に分類してその頻出度に注目するというもの。同団体によると、2013年9月時点で公表されていた提言の中から具体的な目的、目標、指標を伴う77件を対象にしたという。
対象となった提言の内訳を見てみると、地域別では国際40件、ヨーロッパ18件、北米8件、アジア6件、アフリカ3件、南米2件であり、国際的な組織やネットワークによるものが多い。また、組織のカテゴリではNGO26件、国際機関25件、学術・シンクタンク17件、政府7件、ビジネス1件、科学技術1件であり、NGOが積極的に提言している様子が伺える。
同団体はこの結果について、「MDGsの優先事項である保健と教育は、ポストMDGsにおいても重視されている。他方で環境、雇用と包括的な成長、ガバナンスはポストMDGsの議論になってより注目されている」とコメントした。
なお、調査データは情報公開と透明性の精神からホームページにすべて公開されており、無料でダウンロードすることができる。
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http://cidpnsi.ca/blog/portfolio/tracking-post-2015/
出典:The North-South Institute
原題:Measuring Progress Post-2015: An Assessment of Proposals from NSI
URL:http://www.nsi-ins.ca/publications/measuring-progress-post-2015/