【2013年3月9日 東京発】日本政府は、ポストMDGs開発アジェンダ策定に向けてどのように動いているのだろうか。外務省のホームページ内の特設ページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/p_mdgs/index.html)などを参考に、これまでの動きと今後の展望を追ってみたい。
日本政府が現在進行形で主導している取り組みの1つに、ポスト2015年開発目標に関するコンタクト・グループ(コンタクト・グループ)がある。約20ヵ国の政府関係者、国際機関、研究機関、市民社会組織(CSO)、民間セクターの大使・局長級の政策担当者からなるこのグループは、2011年12月にニューヨーク(米国)で行われた会合を皮切りに、現在までに5回の非公式な政策対話を行なってきた。
外務省地球規模課題審議官組織が2013年2月に公表した資料によると、実質的な政策対話ができる場所として、関係者からの評価は極めて高いという。また、第4回会合までの議論をまとめた暫定議長ノートを2012年9月に発表している。暫定議長ノートの内容は、ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネル(ハイレベルパネル)にも提出された。
その他の日本政府によるこれまでの取り組みとしては、MDGsフォローアップ会合(2011年6月2〜3日、東京)、第67回国連総会におけるサイドイベント(2012年9月25日、ニューヨーク(米国))、IMF・世界銀行年次総会における公式セミナー(2012年10月13日、東京)などの国際会議やイベントの開催が挙げられる。
玄葉光一郎外務大臣(当時)が議長を務めた第67回国連総会におけるサイドイベントでは、前述のコンタクト・グループ暫定議長ノートが議論の土台として使われた。また、同サイドイベントの議論は同日午後に開催されたハイレベルパネルの第一回会合にも反映されたそうだ。
今後日本政府が主導する主な動きとしては、コンタクト・グループの6回会合(2013年3月,
ニューヨーク(米国))や第5回アフリカ開発会議(略称TICAD V。2013年6月1〜3日、横浜)が挙げられる。TICAD Vについては、開催直前にあたる5月にハイレベルパネルによる報告書が提出されることからポストMDGsを強く意識しているとの声が聞かれる。TICAD Vの動向も併せて注視したい。
▼「ポスト2015年開発目標に関するコンタクト・グループ」の暫定議長ノートはこちら(英語)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/p_mdgs/pdfs/chairs_note.pdf (PDF)
▼TICAD Vについてはこちら
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/tc5/index.html
出典:外務省
原題:ポスト2015年開発目標(ポストMDGs)
URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/p_mdgs/index.html
出典:動く→動かす
URL:http://www.ugokuugokasu.jp/