【2014年2月21日 ニューヨーク(米国)発】持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループ(Open Working Group on Sustainable Development Goals)(※)が、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)に含まれるべき19の個別テーマをとりまとめた文書を公表した。
この文書は「2014年秋の第69回国連総会までに提案書を提出する」というSDGs検討プロセスの一環として、地域ごとに分配された30のメンバーシップにもとづくオープン・ワーキング・グループが2013年3月から2014年2月にかけて延べ8回行った会合の結果を踏まえたもので、今後のSDGsに関する議論の土台となる重要なものだ(ただし、提案書自体の素案ではない)。
オープン・ワーキング・グループはこの文書に対して「全般で賛同できるものはなにか、抜け落ちてものはないか」「各個別テーマについて賛同できるものはなにか、いかに改訂すべきか」の2点について、オンラインで広くコメントを募った(2014年3月21日に終了)。文書は下記から無料でダウンロードできる。
▼Focus areas document: OWG SDGs – 21 February 2014
http://www.worldwewant2015.org/node/424933
●OWGが提案するSDGsに含まれるべき19の個別テーマ
・貧困削減(poverty eradication)
・食料安全保障と栄養(food security and nutrition)
・保健と人口動態(health and population dynamics)
・教育(education)
・ジェンダー平等と女性のエンパワーメント(gender equality and women’s empowerment)
・水と衛生(water and sanitation)
・エネルギー(energy)
・経済成長(economic growth)
・工業化(industrialization)
・インフラストラクチャー(infrastructure)
・雇用と尊厳ある仕事の確保(employment and decent work for all)
・格差の是正(promoting equality)
・持続可能な都市と居住(sustainable city and human settlements)
・持続可能な消費と生産(sustainable consumption and production)
・気候(climate)
・海洋資源(marine resources oceans and seas)
・エコシステムと生物多様性(ecosystems and biodiversity)
・実施方法(means of implementation)
・ 平和かつ非暴力な社会、効果的な公的機関(peaceful and non-violent societies, capable institutions)
※国連持続可能な開発会議(リオ+20)で設置が決定され、2013年1月に発足した政府間協議プロセス。地域毎に配分された30のメンバーシップは、ひとつのメンバーシップあたり1〜4か国によって共有され、計96か国が参加している。
出典:Post2015.org
原題:OWG releases ‘Focus Areas’ document and wants your feedback!
URL:http://post2015.org/2014/02/26/owg-releases-focus-areas-document-and-wants-your-feedback/