2030年までに世界の貧困を解消 国連サミットで新開発目標を採択

09.26


SDG Conference

【2015年9月25日 ニューヨーク(米国)発】193ヵ国の首脳らを招いたサミットが3日間の日程で開幕し、2030年を期限とする新たな共通国際目標「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」が採択された。これは極度の貧困や飢餓の撲滅、格差の解消などを含む17分野169目標を明記した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)を含むもので、2016年以降の15年間に渡って各国が取り組む開発政策の指針となる。

この新たな国際目標は、2000年に採択され「極度の貧困を半減する」ことなど8つの目標が掲げられたミレニアム開発目標(Millenium Development Goals=MDGs)が2015年度末で期限を迎えることを受けて、国連加盟国間で検討が重ねられてきたもの。MDGsが主に登場国の開発を対象としたことに対して新アジェンダでは先進国も対象に含まれ、国内の格差や貧困、気候変動などの課題に自らも取り組むことが求められる。

サミット開幕に先立ち、25日午前にはローマ法王フランシスコが「経済、社会的な排除は人権侵害だ。新開発目標は重要な希望の印だ」と演説。開幕式ではノーベル平和賞の受賞者であるマララ・ユスフザイさんが「教育は特権ではなく権利だ」「難民などすべての子どもが教育を受ける権利がある」とサミットに参加した首脳らに訴えた。

photo by UN Photo/Cia Pak

出典:UN News Centre
原題:UN adopts new Global Goals, charting sustainable development for people and planet by 2030
URL:http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51968#.ViZIw2QrLe0

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