【2014年12月4日 ニューヨーク(米国)発】潘基文国連事務総長は2014年12月4日に、持続可能な開発に関する統合報告書「The Road to Dignity by 2030: Ending Poverty, Transforming All Lives and Protecting the Planet」の先行版を国連総会に提出した。
これは2015年末で期限を迎えるミレニアム開発目標(MDGs)を引き継ぐグローバル・アジェンダに関するこれまでの議論に基いて作成されたもので、現在行われている政府間交渉の指針となるものだ。
潘事務総長は同報告書の中で、「尊厳」「人間」「繁栄」「地球」「正義」「パートナーシップ」という相互に連関する6項目をポスト2015年開発アジェンダにおける必要な要素群として提示。また、「国連総会で合意された通り、オープン・ワーキング・グループ(OWG
)の提案を新たな目標の基盤とすべき」と述べたほか、ポスト2015年開発アジェンダにおける人権と尊厳に基づき説得力と原則性を兼ね備えた文言の必要性や、開発資金の確保および実施手段の重要性、あるいは責任の共有を確保するためのメカニズム整備などを訴えている。
同報告書の発表は、193の加盟国が出席する国連総会への非公式ブリーフィングの場で行われた。潘事務総長はこの席で「来る2015年は、人類の未来に幸福を確保するため、これまで積み残されてきた遠大でグローバルな行動を起こすうえで、またとない機会になる」と述べ、2015年9月の持続可能な開発に関するサミットに向けて加盟国が責任ある行動を取るように求めた。
▼「The Road to Dignity by 2030: Ending Poverty, Transforming All Lives and Protecting the Planet」のダウンロードはこちら
http://sustainabledevelopment.un.org/content/documents/5527SR_advance%20unedited_final.pdf
出典:UN News Centre
原題:Road to Dignity by 2030: UN chief launches blueprint towards sustainable development
URL:http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=49509#.VMDGqWSUf_o
出典:国際連合広報センター
原題:国連事務総長、持続可能な開発に向けて統合報告書を発表 - The Road to Dignity by 2030 -
URL:http://www.unic.or.jp/news_press/info/11173/